「ふうちゃんのそら」現場リポート(和庄公園)
2016年年の8月26日、くれパステルでは
絵本「ふうちゃんのそら」
紙芝居&ミニコンサートを昭和まちづくりセンターで開催しました。
「ふうちゃんのそら」に登場する
主人公ふうちゃんは原案者であり、
語り手の中峠房江さんご本人。
中峠さんが小さいころ経験した
呉空襲の体験が、
この物語の主軸となっています。
戦争を知らない私たちに、
平和の尊さを教えてくれる
素晴らしい作品に仕上がっています。
この「ふうちゃんのそら」の舞台となった場所が、私の住む地域の近くであると聞き、
実際のそのあたりを見てきました。
そこは、くれパステルメンバーのかっちゃんが「公園に集まれー!」の記事でも載せていた
『和庄公園』。花壇にはお花がいっぱい植えてあります。
物語の中で、ふうちゃんが空襲にあい、防空壕に避難した場所です。
当時、和庄公園の横の崖に防空壕がいくつかあったそうです。
今は工事されており、防空壕らしい跡は残っていませんでした。
しかし、和庄公園内にはお地蔵さまと供養塔が、当時の被害の規模を物語っています。
被害者はなんと約800人あまり。
空襲の火災や、混乱して多くの人が防空壕になだれ込んでしまったために中で押しつぶされ、
多くの方が犠牲となりました。
実は、私の義理の祖母も呉の空襲で子どもを
一人亡くしています。
子どもを含むたくさんの方が犠牲に
なったことを知り、本当に心が痛みました。
そして、平和がいかに大切なことか…
改めて気付くことができました。
当たり前になっていて、
気が付かないことって
たくさんあるんですね。
改めて、いま平和に生きていられることに感謝しなければならないなと思いました。
この公園は春には桜が咲き、
近所の保育園の子どもたちが
よく遊んでいるのを見かけます。
きっとお地蔵さまも、
優しく子どもたちの成長を
見守ってくださっているのだと思います。
私も今度、自分の子どもとこの公園を
散歩するとき、こんな歴史があったんだと、
平和の大切さについて
伝えていきたいと思います。
(さっちん)
この記事は2016年11月に作成されました。
記事:さっちん
WEB:てんこ
この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。