呉市すこやか子育て支援センター主催 第3回「イケダン講座」に行ってきました。
呉市すこやか子育て支援センター主催 第3回「イケダン講座」に行ってきました。
「イケダン講座」というのは、家事や育児だけでなく「家族との時間を楽しみたい!」と考えている『イケてる男性』を応援する講座です☆彡
年に3回『ひろひろ*ば』で、開催されているそうです。
『ひろひろ*ば』の受付にチラシがありましたよ。
会場は『ひろひろ*ば』奥にある研修室
今回は、男性だけが受講なのですが、くれパステルも中に入らせていただいて取材させていただきました(*'ω'*)
講座は13:30~15:00の一時間半。
12名のお父さんが参加されていました。
講師は、広島大学大学院専門作業療法士であり、発達障害の親の会「ナチュラルビレッジ」の支援などもされている、石附智奈美先生。
作業行動探索科学領域の視点からお話をしてくださいました。
テーマは
子どもの行動には意味がある!
子どもの個性を育む子育て
先生のお話によると
保護者が子どもにしてほしいと思っていること(お片付けできることやゲームをすぐやめるなど)って、それ、実は子どもはしたくないこと(しなくていいこと)なんですよね。なので、保護者側と子ども側の間には大きなギャップがあって・・・
おとなは子どもが簡単に言うことを聞いてくれるという期待があるので、しないときに、何でもないことでつい子どもを叱ってしまうんですね(-_-;)
だから、子どもにとっては当たり前ではなくって、やる必要がないと思っていることを、叱られたくない・親の期待に応えたいと思って我慢したり頑張ってやっているんだ、ということをわかってあげること!が、解決の第一歩だそうです。
なるほど、親がしてほしいと思うことをやれた時には「よー頑張ったね、ありがとうね」
と、言えるといいですね☆彡
さてみなさん、子どもに対して
「まだできないの?早くしなさい!何度言ったらわかるの!」と言ってませんか?
子どもが失敗したり忘れないように、やる前から行動を次々に指示していませんか?
親が待ってあげたら、子どもはできたかもしれないのに先に言ってしまうことで
「言わないとできない子」にしている、そして、子どもが自分で考える機会を奪っているんだそうです!!
それもそうですね(汗)
なので、待つこと、自分で決めさせてあげることと、何度でも教えて手伝ってあげること
が重要なのだそうです。
一生懸命な子どもに「まだ?」「どうしてそうなの!?」と怒るってどういう状況かやってみましょう、ということで問題用紙を配られました。
二人一組で、
一人は、よーいスタートで、プリントの問題をできるだけ早くやる。
もう一人は、「早く!!何やっとん!そうじゃない!」と矢継ぎ早に声をかけ続けます。
お父さんたち、真剣な目をしつつ笑いつつ問題を解いていました。
自分で想像すると、すごいプレッシャーがかかるし、解けるものも解けない!ってなりそうです。子どもの気持ちよくわかりました(汗)
次に、イアン・レズリー著 『子どもは40000回質問する』
という本の紹介がありました。
子どもは、2歳~5歳の間に「説明を求める」質問を計40000回行うと推定できる、のだそうです!
子どもにとって、質問することは発達途上で必要・大事なことなんですね。
生き方や環境次第で好奇心をかきたてられることも、台無しにすることもできるので
子どもの「なに?」「どうして?」は好奇心を育むチャンスだと思って、
子どもの疑問に興味を持って、よい言葉がけをしてあげよう☆
そのほか、行動の原理というのは、よい行動が定着するというお話も。
例えば自分で考えたとき、
お料理を作って、子どもに「美味しい!」と言われると、またこのお料理作ろう♪思いますよね~。
しかし、
普段の付き合い方が怒ってばかりだと、否定的な注目もないよりもマシ、となってしまうんだそうです。
親が電話をしている→電話の邪魔をする→怒られる→また邪魔をする・・・
と繰り返してしまいます。
注目してもらうためにもっと怒らせることをするんですね(T_T)
いい行動をほめていると、適切な行動で対応が習慣化し、
悪い行動のみに注目して怒ると、不適切な行動での対応が習慣化する・・・
なので、肯定的注目をしましょう!ということでした。
褒める・感謝する。これができるということは、子どもの行動をしっかり見ている証拠♪
また、事が起きていないとき(よい行動をしている、我慢しているなど)は見逃しがちなので、そういう行動を褒めることで、子どもに「ちゃんとみているよ・気づいているよ」ということを知らせるといいそうです。
ここで大事なほめるときのコツ!!
やり始めたときに褒める、励まします。途中で注意力が散漫になるので、やり終えた後でと思わずに先に褒める!笑顔で、具体的にですよ~。
最後に、
困難が起きない子どもはいません。
起きる困難を乗り越えていける子どもにしてあげることが大事です。
『周囲の目より子どもの目』
子どもに信頼される親であり続けること、周りの目ではなく、子どもの目で。
お母さんに周囲を気にする方が多いので、お父さんが「気にせんでいいよ」と言ってあげてください、
とのとことでした。
長時間でしたが、講座の間お父さんたちは、メモを取ったり、うんうんとうなずいたり。お話の後には質問が出たり、みなさん真剣にお話を聞いておられました。
今回の先生のお話は、お父さんだけでなく、私たち母親にも聞いてほしいなぁと思う内容でした。
とても専門的で、事例など具体的なので腑に落ちやすくて、すぐに実践できそうな感じで聞けました。
きっと、参考になった、というお父さんも多いはず☆
お父さんの学びの場があるっていいですね!!
♪♪インタビュー♪♪
講座を受けてどうでしたか?聞いてみました(*'ω'*)
●おもしろかったです。具体的な事例や、本の紹介があって良かったです。先生からお父さんたちに質問があったりしたので、他のお父さんの話も聞けて、いろんな考えがあるな~と思いました。自分の子どもにどのように接してみようかな?とか、勉強になりました。(お子さん:2歳)
●聞いたことはあったけど、どうかな?と思っていたことが、それで大丈夫と、理屈で分かって良かった。(先生の)話を聞きながら、自分の子どもの頃のことも考えました。人は生身なので思ったようにはいかないですよね。日々勉強しないといけないなと思いました。(お子さん:6か月)
講座をお父さんが受けている間、子どもとお母さんは『ひろひろ*ば』で遊んで待っていました。
自由に遊んでいたら、「ぴっぴさんのわらべうた」が途中から始まりました。
『ひろひろ*ば』のスタッフの方たちが、せっかく遊びに来てくれているお母さんと子どもにもっと楽しんでほしい♪と企画されたそうです。
わらべ歌、手遊び、絵本、ふれあい遊びなどみなさん親子で楽しんでいました。
帰りに、子どもたちに可愛いお土産もいただきましたよ。
講座が終わってひろばにお迎えに行ったお父さんたち、みなさんとても優しい表情をされていました。
「子どものことを知ろう」と思って講座に参加してくれたお父さんたち、まさに「イケダン!」でした!!
この記事は2021年3月に作成されました
記事:てんこ・くっきー
写真:ゆーな・
WEB:ゆーな
イラスト提供:わんぱぐ
この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。