「この世界の片隅で」を感じながら子どもと公園巡り
撮影となった呉での上映が見たいと連日遠方からたくさんの方が呉に来られ、熱く賑わっています。
私も映画を見て、戦争の怖さと対照した呉の穏やかな風景と自分らしく生きるすずに感動しました。
せっかく呉に住んで子育てしているんだもの!春休み、子どもたちと公園巡りをしながら、その世界観を感じてみようと、
撮影のモデルとなったと言われる場所もマップで見つつ、お散歩に行ってみました。
まずは「胡町公園」に集合!ここも、子どもに人気の公園です☆彡
スーパー万惣の方へ向かって歩きながら周りを見渡すと国重要文化財の「旧沢原家住宅」の看板があります。
裏から行くのは初めての私でしたが、子どもたちは学校の社会科見学で行ったことがありました。(さすが呉の子!!)
市政だよりでも見学会の案内が載ってますよ!要必見!
こちらがなまこ壁の反対側です。映画でもよく背景にでましたね。
三ツ蔵は文化6年(1809年)に建設されたのだそうです。
子どもたちに案内されて三ツ蔵の前を進むと右側、坂の上に「長の木公園」がありました。
小学生の子どもたちがよく遊びにくるようです。
船の形の遊具もあって、港町っぽい☆
公園を降りて元の道を上へ上へ進みます。
だんだん坂が急になってきたけど、飴玉なめながらがんばります!!
映画で、すずが住む地区の隣保館のモデルとなった「畝原自治会館」
今も使用されています。
公園案内は、やっぱり子どもたち。「もう少し行くと公園のはず!!」
春休みにやってよかった!かなり頼りになりました。
映画ですずがお嫁入りに行く際に出てきた「辰川」のバス停に。
「水筒持ってこりゃよかった・・・」という通り、喉がカラカラ・・・お茶休憩中。
さらに下ると、「東惣付公園」(通称「三角公園」)がありました。小さいけど遊具は新しく、小さな子にはぴったり!
でも昔は子ども達がここで野球をしてたとか・・・今は公園でボール遊びも難しい世の中になっちゃいましたね。
我が家の子どもたちがまだ小さいころ、よく散歩した農道に行きたかったのですが、ちょっと下りすぎてしまったようです(;^_^A
通りすがりのおばあちゃま達や中学生に尋ねながら、どうにか農道に到着。
本当この辺りの方はとても穏やかで優しい!!
農道というより、この地区の方は「新道」と呼んでいます。
すずが段々畑から呉の海を眺めるシーン大好きです。この辺からの眺めなのかなぁ・・・
実際、この季節は鶯が鳴き、山も芽吹いてとてもいい風が吹いてきて気持ちがよかったです。
ここからも眼下に小さな家々と呉の海がよく見えますよ。呉は平たんな土地が少ないので畑は昔から斜面側に作られたようですね。
年配の方がよく畑仕事されていますが足腰が強くお元気です!!私たちもがんばらなくちゃという気持ちになりますね。
狭い道ですが家もありますし、この道、夏は涼しく散歩コースに最適です。バイクが通ったり、駐車場があったり・・・「どうやって車通るの?」って疑問も生まれたり(笑)
呉の歴史にも深く関係していてまっすぐ行くと「二河の上井手跡」にもつながります。子どもたちも社会の勉強で訪れています。
この近くには、地域市民の手作りの公園「荘山田村自然公園」があります。
さあ、出発して休憩しながら歩いて…3時間経ってお腹もぺこぺこ。
下って下って、内神にオープンした「かしの木 内神」さんでお昼ご飯!
とっても楽しかったです!
広電バス、辰川線では「この世界の片隅に」のラッピングバスが出ていますよ。
見れたらラッキーですね。
最後に・・・
撮影のロケ地となった場所をいくつかめぐりましたが、今回は呉に住む私たちがもっと映画からわかる呉の良さを親子で再発見出来たらと思い企画しました。
ただの観光目的ではなく、歴史に触れ、地域を知る意味で子どもたちと楽しい散歩が出来ました。
マナーは守り、地域の方に迷惑がかからないよう、お願いします。
メンバー感想
●映画を見て、今もなお面影が残る呉って穏やかでいいなと再認識しました。
子どもが小さいころ、抱っこして農道からのんびり景色を眺めていました。今では大きく育つわが子にしみじみします。(ゆうくんママ)
●呉ってほんと、当時の面影がけっこう残っているんだなぁと映画を見て感じました。映画は子どもと一緒に見ましたが、終わったあと、小春橋や、国立病院の階段、青山クラブなどを通った時「ここがあの場面の場所よ」などの話ができて、こどもにとっても、戦争というものが、ただの歴史上の出来事というだけでなく、今現在がそこから続いている時間なのだということを実感しやすかったと思います。今回公園巡りをしながら、MAPに載っている、三ツ蔵や、バス停や自治会館などを見ることができて、あらためて、今の平和な子ども過ごす何気ない毎日がとても大切に思いました。戦争はもう経験したくないですね。(てんこ)
この記事は2017年5月に作成しました
記事作成:ゆうくんママ
写真:もこ、マッキー
WEB:てんこ
イラスト:
この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。