防災公園となった「ふれあい広場」に行って来ました!
みなさん、中央公園全体が防災公園として、整備されているのをご存じでしょうか?
先行して、中央公園内の体育館前の公園(ふれあい広場)がリニューアルしています。
中央公園が、どんな時に避難所となるのか、どんな機能を持っているのか?知っていればもしもの時の役に立つかもしれませんよね。
そこで、呉市土木整備課の方に防災公園というのはどんな機能を持っているのか、お話していただきました!
全体が広々とした広場に生まれ変わっています。以前の遊具も少し残っていますよ。
まず思うのは、公園の位置が高くなった!
ここは南海トラフ地震で想定される最高津波水位(T.P. 3.6メートル)より高くなっていて、
大規模災害時に避難する「広域避難場所」として使えるように整備したのだそうです。
公園内にあづまやが2カ所あって、普段は子どもとおやつを食べたり、お茶を飲んだり休憩所として使えます。
格子状になっている屋根はパーゴラといいます。よく藤棚なんかでみられますね。
これも災害時、屋根の角度を変えて隙間のない屋根にして、雨・日差しを避けることができます。
一見テーブルとベンチがあるだけに見えますが、実は、このテーブルの脚の中には、テントが入っていて、
ベンチの中は、防災用品が備えられるようになっています。
テーブルベンチの隣にも縁台があり、この中にもテントが入っています。
普段は専用工具がないと開けられません!
周囲をテントで覆って、パーゴラを閉じるとこんな感じ。(※資料から抜粋)
大災害時には、災害医療チームが救護所として活用し、体調が悪くなった人などが休める場所になります。
公園内のベンチのうち6つは、かまどベンチになっていて、足元を見ると煉瓦で囲われているのがわかります。
上の座席部分を取り外すと、かまどとして使用できます。
大災害での広域避難時や、地域の災害時に中央公園周辺の避難所でガスも電気も使えない時などは、ここで炊き出しをして食事の提供ができるんですね!
36リットルの寸胴鍋を2つ置いて調理できるそうですよ。
公園の出入り口近くには、ソーラー照明が設置されています。
災害時停電になっても明かりがあると安心ですね。
また、太陽光で蓄電した電源があるので、大規模停電になっても携帯電話などを充電することができます。
ここも専用工具で扉を開けないといけません。
今西通り側には、手足洗い場があります。
災害時に断水になった場合、給水車が来て流し場下の接続部分にホースをつなぐことで、上の蛇口(非常時用と書いてある)から水を衛生的に流すことができます。
すぐ隣に救護所(あづまや)と、かまどベンチがあるので、蛇口から水をとれるのはいいですね!
最後に、どんな時にこの公園が使われるのかお聞きしたところ、
通常災害時にまず地域の人が避難するのは、「第1次避難所(中央地区なら、つばき会館など)」です。しかし、南海トラフ地震で想定されるような、甚大な被害が予想される大規模災害の時は、自宅や職場にいることが危険であると判断された場合、安全が確保されるまでの避難先として中央公園等の広域避難場所が使用されるそうです。
ちなみに今回は、新しくなった「ふれあい広場」のみを取材させていただきましたが、
これから、噴水広場の方も工事が始まり、マンホールトイレなどいろいろな機能をもった防災公園に生まれ変わるのだそうです!
呉市のホームページに、防災公園となる中央公園の今後のイメージ図や、かまどベンチ・あづまやなどの使い方も紹介されているので、みなさん、チェックしてみてくださいね!
【感想】
ふれあい広場を含む中央公園は、あくまでも「広域避難所」ということは、よほどの時だけに使う場所なんだなとは思いましたが、大きな災害も、ないとは言い切れません。
まだ、実際にかまどベンチなどは使用したことはないそうですが、広域避難所となった時、中央公園・体育館・呉市役所がどのように連携していくかの細かいマニュアルや、どんな防災装備品をベンチの中に入れるのか、現在協議中なのでこれから決まっていくのだそうなので、もしもの時のために、市民を対象とした避難訓練など開催されるときは私も積極的に参加したいなと思いました。
また、日頃から防災意識を持って、ハザードマップの確認や非常持ち出し袋の準備、家族と避難時の話などしておきたいです!
(てんこ)
この記事は2024年3月に作成されました。
記事:くれパステル てんこ
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