「呉かみしばいのつどい」に参加しました☆
2012年に発足し、2か月に一回、つばき会館で開かれている「呉かみしばいのつどい」さんは、
紙芝居の拠点(キーステーション)みたいな場所になることを目指して活動されています。
紙芝居のことに興味のある方ならどなたでも、1回だけ参加するのでもいいですか?という方でも気軽に参加できる会です。
絵本大好きパステルメンバー(*^_^*)紙芝居にも興味深々!!
早速、10月に開催された会に、てんこ、かっちゃん、さっちん、がんちゃん、もこさんで参加してきました。
場所は、つばき会館の一室。
時間は10:00~14:00ぐらいまで。
紙芝居に興味がある方であれば、どなたでも自由に参加できます。
入口にはホワイトボードの看板があり、分かりやすく場所をお知らせしてあります。
中はどんな感じなんだろう?とドキドキしていると…
たくさんの紙芝居が並んでいました!!
毎回、季節に合わせた紙芝居を図書館などから借りて用意されるそうです。
幼稚園の代休で参加させてもらった息子の和季(年中)が大好きな せなけいこ先生の『ちいさなおばけ』を発見!!
早速こちらを読んでもらうことに♪
紙芝居を読むことを専門的に言うと「演じる」と表現するそうです。
トップバッターで紙芝居を演じてくださったのは、『ふうちゃんのそら』原案者であり、パステル企画の紙しばい&ミニコンサートではたくさんの感動を私たちに与えてくださった中峠房江さん。
中峠さんは人形劇あひる座の主宰者でもあります。
そんな中峠さんの紙芝居をこんなに近くで味わえて、うちの子は幸せだな~♪
紙芝居につられて、パステルメンバーがんちゃんの赤ちゃんが「エーン、エーン!」と悲しい顔に!!
紙芝居の世界に引き込まれたんですね~!!
大人でも子どもでも年齢関係なく楽しめるものなんだなぁと思いました(^^)
司会・進行役はサークル代表の関家ひろみさん。
参加者は紙芝居を選び、前の方で自己紹介、選んだ作品の作家名、そしてタイトルを言い、紙芝居を演じていきます。
(イラスト:よこみちけいこ)
『どんぐりぽとん』 脚本/千世 繭子 絵/こばやし りえこ (童心社)
『はなくん』 脚本・絵/五味太郎 (童心社)
『ころころこぐま』 原作/平塚武二脚本/長崎源之助 画/安和子 (童心社)
『ニャーオン』 脚本/都丸つや子 画/渡辺享子 (童心社)
『おかあさんまだかな』 脚本・画/福田岩緒 (童心社)
まるで秋の絵画を見ているかのような、美しい紙芝居や、お母さんの帰りを待つ子リスのちょっとホロっとくるようなお話。
それぞれの世界にじっくり浸り、その後、感想や読み方のコツなどを話し合います。
『でっかいぞでっかいぞ』 脚本/内田麟太郎 画/田島 征三 (童心社)
思わずクスッと笑ってしまうような紙芝居も!
そして急きょパステルメンバーてんこさんも紙芝居の読み聞かせにチャレンジ!!
箱(舞台と言うそうです)の開け方、始め方などなどを教えてもらい、スタート♪
『ハハハハックショーン』 脚本/ときわひろみ 絵/ささきみお (教育画劇)
わかりやすいストーリーに加え、てんこさんの演じ方がとっても上手!!
会場は大いに盛り上がりました!!
パステルのサロンにも紙芝居いいね♪という声も。
今回の参加者の中には、幼稚園や図書館、小学校で絵本の読み語りの活動をされている人たちでした。
紙芝居を演じた後に客観的に話し合うことで、より良い理解や発見ができ、それぞれの活動につなげることができるんですね~!!
和やかな雰囲気の中、楽しく活動しながらも、しっかりと勉強会としてのポイントも押さえている素敵なサークルだなぁと思いました。
絵本から紙芝居になった作品も多くあり、また紙芝居ならではの良さも発見したりと、じっくり紙芝居を味わった一日でした。
代表の関家さんにお話を聞きました。
●机の上にあるたくさんの紙芝居がおかれていますが、これらはどちらから持ってこられたのですか?
呉市内の図書館だったり、私(関家さん)が持参したりしています。
●会では、どのようなことをされているのですか?
数ある紙芝居を知り、演じ合い学び合う会です。一つ一つの紙芝居について実演し、演じ方についてなど、みんなで意見を出し合ったりします。
紙芝居は「抜く」タイミングがとても重要です。紙芝居の場面をさっと抜くのか、ゆっくり抜くのか、子どもたちがパンっとたたいてから抜くのか、パンっと叩くのと同時に抜くのかでも、感じが違ってくるし、それも人(演じ手)によって違ってきます。
空気感・気持ちを感じながら読むと、絵とマッチしてきますよ。
セリフを上手に読むことよりも、子ども達との呼吸を合わせながら作品の世界を伝えることが大切です。
会に参加されると、紙芝居の魅力に目覚めますよ!
●どういった所で演じているのですか?
みなさんそれぞれ、活動場所を持っています。ここ(会)で勉強したことを、幼稚園・小学校や絵本会、老人会、図書館、小児病棟などなど、いろいろな所で演じています。
幼稚園で、「紙芝居の日」を開き、紙芝居だけのプログラムを行ったりもしていますよ。
「呉かみしばいのつどい」に子育てサークルやイベントなどから依頼があれば、その都度メンバーの中で行ける人を募り、演じに行くということもしています。ぜひ声をかけてくださいね!
●実際に子どもたちの前で演じていて感じることは?
子どもたちは、紙芝居が大好きなんだな~と、いうことを感じます。
「紙芝居するよ~」と言うと、子どもたちの目がキラキラして大喜びです!
特に参加型の紙芝居は、子どもたちのかけ声や反応でお話しが進行するので、子どもたちに私達が育ててもらっています。紙芝居は観客あってこそ、ですね。
みんなで笑う・声を出す。すると、会場に一体感が生まれる。それがいいんですよ。
一緒に作品の世界を体験することで共感し合えるのが、紙芝居の魅力です。
●一回だけの参加もあり?
はい。会員制ではないので、「今度、小学校で紙芝居をするので、教えてください!」とか言って、来られる方もおられますよ。
どなたでも、どんな理由でも、紙芝居に興味がある方は覗いてみてください。
●どんな思いでこの活動をされているのですか?
紙芝居を広めたい・日本の独自のこの文化を子どもたちに手渡したい!という思いで活動しています。
紙芝居の良さは、演じ手が観客と向き合うことで、コミュニケーションを取ることができます(心を通わせる体験ができる)。そして、紙芝居を観客同士が一緒に観て共感することで絆が深まる。そういったことを知って、さまざまな所で、演じてもらえたらいいなと思っています。
子育てサークル・子育て支援サークルさんにも、活動に紙芝居を入れてほしいなと、思っています。
赤ちゃん紙芝居も、たくさんありますよ。
また、紙芝居は、地域の人と人をつなぐ力があるな、と思っています。特に『ふうちゃんのそら』のように地域のことを伝える紙芝居は、一緒に観ることで歴史を共有し、郷土を愛する気持ちが育まれますよね。
★くれパステルメンバーも、舞台の開き方から、演じ方なども教えてもらいましたよ!
後ろに隠れてただ裏に書いてある文字を読むのではなく、紙芝居の横で、子どもたち(聞き手)の顏・表情をみながら、気持ちが通うように読むと、紙芝居のぬくもりがより伝わるそうです。
みなさんも、紙芝居、挑戦してみては?
(写真)ミニ紙芝居舞台&ミニ紙芝居
子どもが描いた絵を紙芝居にして、お話しをしてもらうと、子どもがストレートに心のうちを表現しますよ。
話したら、拍手してあげてくださいね。共感してもらえた子どもは喜びがいっぱい!!楽しみながら親子の絆が深まります。ぜひ、やってみてください!!
メンバー感想
芝居を読んだ後に、次の場面に行く時の紙を引くタイミング、スピード、場面での間のとり方などどうするのがいいのかを話し合われていて、読むというよりも紙を通した「お芝居」をしているんだなと思いました。
その姿をみて皆さんの紙芝居への情熱をひしひしと感じました。
その紙芝居の話や絵のポイントなども聞けて、自分では気づけない面白さを教えてもらえたのも楽しかったです。
パステルの2人が指名されてその場で読んだ紙芝居も、2人それぞれの声や雰囲気にぴったりのお話でびっくりしました。
もっと紙芝居を見てみたいと思ったので、図書館やくれくればの絵本会のように気軽に立ち寄れる場所があったらいいなと思いました。(もこ)
会に参加して、紙芝居って、奥が深いんだ!と、正直びっくりしました。今まで、観客の私はただただ紙芝居の世界にすぅ~っと引き込まれていき、お話に浸り、笑い、拍手していましたが、演じ手の方がしっかり考えて演じてくれていたからこそ、お話の世界に引き込まれるのだということがわかりました。もっといろんな紙芝居を見てみたい!と思いました☆
そして今回紙芝居を演じてみて、緊張したけど楽しかったです♪くれパステルでも紙芝居、挑戦してみよう☆ (てんこ)
呉かみしばいのつどいさん、基本情報
偶数月(2、4、6、8、10、12月)の第3金曜日
10時~15時くらいまで(昼食はご持参ください)
場所:つばき会館401号室(お部屋は変更されることもあります。ロビーの立て看板をご確認ください)
参加費:おとな100円
お問い合わせ:090-6402-4599(関家)
図書館やお話し会、大学からの依頼で、出前「紙芝居講座」に講師としても出かけます。
今は、ふうちゃんのそら制作チーム よこみちけいこさん、中峠房江さん、関家ひろみです。
2015年は、絵本・紙芝居作家 やべみつのり先生をお招きして、「紙芝居にはすごい力がある!!」 という講演会を開催
2016年は、図書館司書で紙芝居文化の会講師の道山由美さんをお招きして、「紙芝居を一緒に楽しもう」という。紙芝居の基本のキと実演を交えた講演会を開催
紙芝居『ふうちゃんのそら』の制作に関わり、監修を担当
呉かみしばいのつどいブログ→☆
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この記事は2017年1月に作成しました
記事&写真:さっちん、てんこ
Web :かっちゃん
イラスト:
この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。