NPO法人 らぽーる
NPO法人 らぽーるさんは、
発達凸凹(障害)児・者や学校に行きにくい子ども、保護者の居場所作りなどを行っている団体さんです。
今日は、夏休みイベント『みんなで楽しくパンを作ろう』が、
つばき会館の調理室で開催されるということで取材に行ってきました☆
参加対象は中学生以下と保護者で、小学4年生から中学1年生までのお子さんとお母さんの5家族と、
高校生のお手伝いボランティアさんが7人、参加されていました。
会が始まる前に、代表の長尾さんと高校生で打ち合わせ。
高校生さんは受付をやったり、調理器具を出したりして早速動いていました。
作るのは、フライパンでできる簡単パン♪
今日の流れは黒板に紙が貼ってありました。
凸凹のある子どもたちは、こうやって今から何をするのか順番に書いてあると予測が立てられて、安心するのだそうです。
なるほど、確かに。おとなでも安心するわ!
代表の長尾さんから説明。
まずは、テーブルごとに初めましての自己紹介。
自己紹介はするときとしないときがあり、そのときどきで判断しているそうです。
講師の先生は、広まちづくりセンターでも、お料理教室をされています。
デモンストレーションをみんなで見たら、
さぁ!作るよ~♪
高校生さんが子どもの目線にかがんだりして、優しく寄り添ってくれています。
子どもたちが本当に楽しそう!
途中からずっーと笑っていたグループ。
こりゃおいしいパンができるわ~。
フライパンで簡単にできるのがいいですね。
美味しそうに焼けました!!子どもたちから歓声があがっていました。
今日は、コロナ禍なのでここでは食べず、かわいくラッピングして持ち帰り。
いつもなら、高校生と一緒に食べて、ゲームをしたり交流もあります。
参加者さんたちは、高校生にありがとうのご挨拶。
照れくさそうにでもしっかりとありがとうを伝えていました。
一生懸命感想を書く子どもにも高校生さんが付き添っています。
終わった後、
「初めてのボランティアだったけど、子どもがとってもかわいくて楽しかった!」と高校生さんの一人が言っていました♪
参加者さんも高校生ボランティアさんも素敵な時間を過ごせてほんと、良かったですね。
こういう場所、貴重だなと思いました。
高校生に質問 ~今日はどうして参加しようと思ったのですか?~
・将来の夢が、特別支援学校の先生なので。呉市外から来たのですが、地元の特別支援学校はコロナウィルスのことがあってイベントをしていないので、呉まで来ました。こういう経験は少しでも自分に役立つと思って参加しました。なかなか機会がないので、今日は参加できたことがとても嬉しいです!
・自分は助産師になりたいと思っていて、子どもと関わることが何かしたいと思って参加しました。大学受験の面接でも、課外活動について面接で質問されると思うので。
・自分自身が、不登校だった時期があるので。気持ちがわかるかなと思って。またきょうだいに同じようなところ(凸凹)があるので、どう接したらよいかとか他の人より解るかなと思って来ました。
参加者のお母さんに今日の感想を聞きました。
・大きい高校生のお姉さんと過ごせて、子どものことを思うと参加して良かったです。なかなか親子二人では忙しくてこういうことはできないので。一時間二時間のことなんですがね・・・できそうでできなくて。こういう所なら、子どもとゆっくりできるし、親以外の人と関わることができていいと思います。あとは食べるのが楽しみです♪
・今コロナで、とにかく『参加する』という機会がないんです。でも、子どもに、いろいろ経験から学んでほしいと思っています。こういう子には特に経験が大事だと思うので。どこでも経験させたい、と思っていたので今日は本当に有難かったです。
・子どもは落ち着いて、大丈夫だよと言ってあげたら最後までできるんだなと思いました。余裕がないとダメだなと思いました。親とではない、高校生と一緒の時間が良かったです。親子クッキングとは違って、ワンクッションというかお手伝いをしてくださるのはいいなと思いました。優しいですね!高校生。
いろいろ教えて!! 代表の長尾さんに聞きました
Q1:「らぽーる」が始まったきっかけは?
A:今から15年前に私の子どもが不登校になったとき、相談できる場所がなかなかなくて困りました。子どもが不登校を卒業し
た時に、同じように困っている方の助けになれたらいいな、行く場所が必要だな・・・とNPO法人らぽーるを設立しました。
また同じころ通級学級に通っている保護者さんに声をかけて、皆さんと一緒に子どもの交流の場を作りました。
Q2:団体の目的、ねらいは?
A: なかなか理解されずに立ち止まっている少数派の子どもやおとなが、自分自身の可能性に気づき、未来に希望を持ち幸せ
に自立していくことをサポートする活動を行っています。
発達に凸凹のある子どもやおとな、学校に行きづらい子どもと保護者さんが安心して行ける場所(居場所)になるよう心がけて
います。
Q3:対象年齢は?
A: 幼稚園児位から成人年齢まで(年齢別に分けて活動)
Q4:どんな会(内容)がありますか?
A:具体的には、親子で参加できる活動は、高校生ボランティアさんの参加するクッキング、物作り。
保護者さんや支援者さん向けでは、発達障害や不登校など講師を招いて講演会、DVD学習会、コミュニケーショントレーニン
グなどがあります。
他にも、発達障害の部茶話会(子どもの年齢別)、不登校の部茶話会、広島県主催のイベントや他所でのワークショップなど、活動は多岐にわたります。
Q5:会費は?
A:NPO法人の会員になって応援・活動していただける方は、
正会員3千円、利用会員2千円、賛助会員千円
正会員と利用会員には年4回、らぽーる通信をお届けしています。
イベントは別途参加費が必要(500円~3000円)
※ 会員以外の方も参加できます。
Q6:参加される方へのお願いは?
A: とても少ないスタッフで運営していますので、お茶を飲む際にはセルフサービスでお願いをしています。
他力本願というよりも、変わりたいけれどもどうしたらいいのか解らない方、自ら考えて行動されたい方、交流が好きな方にピッタリかもしれません。
Q7:興味はあるけれど参加するのが不安・・・という方に一言お願いします。
A:お茶を飲みながらおしゃべりしている茶話会、気軽に参加してみてください。(現在はコロナ禍のため飲食中止)
子ども活動は親子で参加できるので楽しい時間が過ごせます。
講演会以外は小さな子どもさんを連れていても参加ができます(但し託児は無いため目を離さないようにお願いします)。
何よりも、ご自身の興味があるものから参加するのが一番ですよ。
会員さんから、らぽーるさんの「いいところ」を聞きました。
・らぽーるの良い所は、和やかな雰囲気でリラックスして、茶話会に参加できて自分の不安を吐き出せ、共感し合って、仲間に出会えて、また日々の子育てに向き合おうと思えるところでしょうか? 癒し&活力が貰えたり。勉強になるDVD勉強会や講演会、親子で参加できる子ども活動等。そんな素敵な場所が地元 呉にあるので安心して子育てが出来る!
・私も息子が自閉症と不登校で不安で何もわからず参加して長尾さんや参加者さんに色々教えてもらったり私だけじゃないんだと共感したり、『頑張りすぎないで』と声をかけて下さり行く度に帰りには心が軽くなっています。
・長尾さんや参加者さんから得た情報、知識は本当に参考になり、自分の道を切り開いていく先輩お子さん方の成長のお話は、私の希望であり励みになります。
忙しくてなかなか参加する機会がないのですが、参加し始めて早6年、らぽーるはふと参加したくなる、私の心の拠り所です。
・不安でどうしようもない気持ちを、長尾さんをはじめ、参加者さんと話すことで、また次の一ヶ月過ごすための気持ちが作れます。今の私には居場所です。
特定非営利活動法人(NPO法人) らぽーる
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この記事は2021年9月に作成されました。
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この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。