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呉市ファミリー・サポーター養成講座

平成27年度 第2回 呉市ファミリー・サポーター養成講座をパステルメンバーのなっちゃんと受けてきました。

呉市ファミリー・サポート・センターとは

子育ての援助を受けたい人【依頼会員】と援助を行いたい人【提供会員】が、お互いに子育てを助け合う有料のシステムです。

呉市では平成13年に開設し、今年で14年目を迎えるそうです。
今回は、この提供会員を養成するための講座に参加してきました。
講座は2日間(5.5時間)にわたってくれくれ・ば研修室で開催されました。

ファミリー・サポーター養成講座 1日目

 

☆1時間目 9:30~10:30 【ファミリー・サポート・センターとは?】というテーマで、アドバイザーの手島さんから、テキストに添って説明が行われました。

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提供会員に登録後、どのような流れで支援活動が依頼されるのか、また実際にどのような時に依頼があるのか等のお話がありました。
呉市では【妊産婦支援】と【育児支援】の2つの支援が実施されています。
【妊産婦支援】は、母子健康手帳を受け取った日から出産後100日までの人が対象です。
たとえば、つわりがひどくて買い物や食事の準備ができない場合や、出産後に頼る人がおらず、上の子どものお世話を頼みたい時などに依頼があるようです。またオムツ交換や沐浴の補助のお手伝いもお願いできます。
【育児支援】は、出産後57日から中学3年生までの子どものいる方が対象です。
たとえば、ママが美容院に行きたい時や保育施設や学校の始業時間までの預かりや、保育施設などへの送迎などが利用できます。
また、育児疲れのリフレッシュなど子育てを少し離れて自分自身の時間をもちたい時に依頼があるようです。
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【妊産婦支援】も【育児支援】も、必ず依頼会員と提供会員の事前の顔合わせ・打ち合わせがあります。
また、呉市では補償保険にも加入しているのでその点も安心ですね。

☆2時間目 10:30~11:30 【妊娠から出産・育児期における女性の健康】というテーマで、講師の元・呉市保健所長の香川治子先生の講義がありました。

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講義では・・・

・思春期を上手に乗り越えることの大切さ
・少子化や核家族化によって、密室の育児・孤立した育児が多く、このことが虐待につながったりすることがあるということ
・妊娠中に、お腹の子を可愛がるということの大切さ
・産後の母親のメンタルヘルス支援のこと→マタニティブルーズや産後うつ病、産後精神病などのこと
・子どもに対する気持ちと育児への影響
・地域における母親支援の内容について
・子どもの発達について
・子どもの「生きる力」を育む親子関係について

私が特に印象に残ったのは、妊娠中や出産後、周りの人の支えがどれだけ大切になってくるかということです。特に夫の支えの重要性は、香川先生も講義中に幾度かおっしゃっておられました。しかし、中には夫にも親にも頼れず、孤独な育児をされている方もいると思います。そういう方たちがつらい思いをされない社会になってくれればいいな、と思いました。DSC_1938-thumbnail2.jpeg

 

☆ここで入会申込書(会員票)を書いて、

提供会員登録のための証明写真の撮影が行われました。

 

☆3時間目 13:00~14:30 【乳幼児の応急手当・救急法】を呉市西消防署の救急救命士の方から教わりました。

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講義の主な内容は・・・

・乳児に対する救命処置の手順
・胸骨圧迫の方法→♪もしもしかめよ、かめさんよ♪のリズムで30回行う!【強く!早く!絶え間なく!】
・人工呼吸の方法→ため息をつくように「はぁーっ」と1秒間かけて2回行う!
・AEDの講習→音声ガイダンスに従う。乳児が水で濡れてる場合は拭く。ぜんそくなどのテープもはがす。
・気道異物の除去方法(誤飲した場合など)

胸骨圧迫では【強く!早く!絶え間なく!】が、とても大事だということでした。
また、実際に2人1組になって、AEDを使った乳児の蘇生法も実践しました。

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気道異物の除去方法は、うつ伏せにして背中と胸骨を圧迫するようにトントンとたたくこと。そして異物が出たら、すぐ縦にせず、また飲み込まないようにしっかり出すことが大切だということでした。DSCN2451.jpeg

最後に、救急救命士の方たちによる実際の救急処置を見ることができました。

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研修室で講義が終わると、レクレ1階の駐車場入り口に救急車が停まっており、実際に救急車の中を見学したり、救急車の中に備えてある救命器具の説明が行われました。
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救急車の中の見学をしている時、受講者からこんな質問がされました。
「救急車って、たまに遅いスピードで走ってますよね?急がなくていいのですか?」
「いい質問ですね!これは是非、知っておいてほしいことの一つです。私たちは、患者さんをこれ以上、悪化させないように気をつけて病院に運ばなければいけません。救急車の中って結構、揺れるんです。たとえば、その揺れで患者さんがますます出血してしまった、ということのないように病院に運ぶまでのスピードには気をつけています。」
なるほど~!そうだったのですね!
今回、救急救命士の方の講習を受けて、お恥ずかしい話ですが、ほとんど初めて知ることばかりでした。
西消防署では、定期講習もしているそうです。
私も近いうちに受けてみたいと思っています。

 

ファミリー・サポーター養成講座 2日目  

 

☆9:30~11:30 【赤ちゃんのいる生活】というテーマで、ひなた助産所の飯塚陽子先生の講習を受けました。

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最初に提供会員として『親をサポートする人の準備』についてお話がありました。
・サポート側の心のゆとりの大切さ
・体のこと(サポートする側が健康であるかなど)
・身支度と安全(身だしなみのこと、清潔感があるものを身につける)
・赤ちゃんの体のことや生活環境のこと

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それから実際に、赤ちゃんの体重と同じくらいの人形を使って、抱き方や寝かせ方、ミルクの作り方と飲ませ方、げっぷの出し方まで教わりました。

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沐浴の仕方や着替えの実践も教わりましたよ~!

 

以上で【呉市ファミリー・サポーター養成講座】は終了です。

 

最後に、前日に撮った写真つきの会員カードが配られます。

 

受講・登録された方の感想

私は3年前に妊娠出産しました。たった三年前のことでも、忘れていたり新しい情報だったりと再確認にはとても貴重で充実した時間でした。はじめの一度だけでなく定期的に受講できると提供する側として、自分も安心できます。(りょーぽん)

 

くれパステルメンバーの感想

私は何度か依頼会員としてファミサポを利用したことがあります。今回、この養成講座を受けて、提供会員になる為には、これだけの講習を受けないといけないんだなぁ、と驚きました。提供会員としてだけではなく、母親としても沢山のことを学ぶことができました。それほど内容の充実した講座でした。また、一緒に講座を受けた受講者の方たちとも色んなお話が出来たことが良かったです。ここで勉強したことを、これからも活かしていきたいと思います。(ユカ)

 

二日間にわたって受講してみて、盛りだくさんな内容にとても驚きました!また、子育てのベテランさんだけでなく、子育て真っ最中のママの参加もあり、ファミサポのイメージが変わりました!!妊産婦支援のお話では、世代によって子育ての仕方に違いはあっても、子育てを始めたばかりの、あの不安は一緒なんだな~とあらためて実感(*^_^*)『こうやって子育てのアドバイスを伝えたらいいよ~☆』というポイントをたくさん教えていただいたので、これから是非実践していきたいです♪(なっちゃん)line01_a_01.pngline01_a_01.png

 

 

 

関連

呉市すこやか子育て支援センター   http://www.kure-kosodate.com/sukoyaka/

呉市ファミリーサポートセンター http://www.kure-kosodate.com/sukoyaka/supportcenter/

この記事は2015年12月に作成されました

記事:ユカ

WEB:てんこ

素材提供:bana-88.gif

この記事は、パステルHP過去記事より引用しています。

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