くれっこレポート

(くれ)()子育て(こそだて)に関する(にかんする)情報(じょうほう)口コミ(くちこみ)など
知り(しり)たい情報(じょうほう)をお届け(とどけ)します。

小児(しょうに)救急(きゅうきゅう)医療(いりょう) 宮河(みやがわ)先生(せんせい)のインタビュー

小児(しょうに)救急(きゅうきゅう)医療(いりょう)担っ(になっ)ていらっしゃる宮河(みやがわ) 真一郎(しんいちろう)先生(せんせい)直接(ちょくせつ)インタビューさせていただきました!

01.png Q1)どうして小児科(しょうにか)()になったのですか?
 
03.png A)子ども(こども)に対して(にたいして)それぞれ思い(おもい)があって皆さん(みなさん)なっていると思い(おもい)ます。
小児科(しょうにか)は、いわゆる3K。もうからないし、きついし。
それでもあえて小児科(しょうにか)()になるということは、それぞれにいろいろな思い(おもい)があるのだと思い(おもい)ますし、楽しい(たのしい)ですよ。
ピュアな気持ち(きもち)、じゃないですかね☆
01.png Q2)小児科(しょうにか)()をやっていて良かっ(よかっ)たと思う(おもう)ときはどんなときですか?
  A)子ども(こども)元気(げんき)退院(たいいん)したときなどですね。
成長(せいちょう)という(めん)もあります。
患者(かんじゃ)さんには、重い(おもい)病気(びょうき)子ども(こども)たちもいます。そういう(ひと)たちが、成長(せいちょう)して、大人(おとな)に・社会(しゃかい)(じん)になったとき、ですね。
慢性(まんせい)お子さん(おこさん)だけでなく、かかりつけのお子さん(おこさん)もそうですが、(おや)一緒(いっしょ)病院(びょういん)()ていた()が、(いち)(にん)通っ(かよっ)てくるようになり、そして、彼氏(かれし)連れ(つれ)て・・・また子ども(こども)ができたよ、と。
そいうった成長(せいちょう)をみることができるのも、、こういう仕事(しごと)をしている冥利(みょうり)尽きる(つきる)のではないでしょうか。
()()では()られない喜び(よろこび)だと思っ(おもっ)ています。
01.png Q3)夜間(やかん)診療(しんりょう)多い(おおい)症状(しょうじょう)教え(おしえ)てください。
  A)ほとんどの(ほう)は、(いま)(ねつ)()ました(子ども(こども)が)と、(ねつ)がでたてのお子さん(おこさん)()ます。
お母さん(おかあさん)たちの初期(しょき)対応(たいおう)冷静(れいせい)になってもらえればかなり違っ(ちがっ)てきます。
01.png Q4)先生(せんせい)からみたら翌朝(よくあさ)まで待っ(まっ)てもよかったぐらいの症状(しょうじょう)だった場合(ばあい)先生(せんせい)(おや)責め(せめ)たりしますか?
03.png A)時間(じかん)場合(ばあい)によりますよね。
『なんでこんなんで()たんですか?』と、言う(いう)ことはあります。
夜泣き(よなき)で、泣き(なき)やまない、というだけでくる(ひと)もいる。
(こん)(ねつ)がでました。(いち)(かい)吐い(はい)た。
という(ひと)も。そういう(ほう)は、ざらです。
この(なか)から、本当に(ほんとうに)見つけ(みつけ)てやらないといけない子ども(こども)がいる」
ということが、問題(もんだい)なのです。
待合室(まちあいしつ)早く(はやく)見つけ(みつけ)てあげないといけない。
重症(じゅうしょう)(ひと)優先(ゆうせん)する(トリアージ)ので、見つけ(みつけ)たらその()(さき)()ます。
(これに対して(にたいして)文句(もんく)言う(いう)(ひと)もいますが)。
ニコニコしていて、水分(すいぶん)もとれて、(ねつ)だけがあるという場合(ばあい)に、解熱剤(げねつざい)がないというそれだけで来る(くる)
そういった場合(ばあい)機嫌(きげん)はわるくなりますね。怒り(いかり)はしませんが。
(ぎゃく)に、()なくてはいけないのに()ない場合(ばあい)には、怒り(おこり)ます。
(あさ)から(なん)()ももどして(嘔吐(おうと)して)いるのに、夕方(ゆうがた)になってようやく心配(しんぱい)になって来る(くる)(ひと)もいます。
『なんでもっと早く(はやく)連れ(つれ)てこなかったんですか?』と、怒る(おこる)ことはあります。
01.png Q5)先生(せんせい)(いち)(にち)動き(うごき)大まか(おおまか)でいいので教え(おしえ)てください
  A)広島(ひろしま)から通勤(つうきん)して、(あさ)8()から勤務(きんむ)です。
外来(がいらい)病棟(びょうとう)など、患者(かんじゃ)さんを診る(みる)だけでなく、勉強(べんきょう)したり、書類(しょるい)書い(かい)たりもします。
(にち)(ちゅう)は、多く(おおく)外来(がいらい)をしています。その間(そのかん)入院(にゅういん)患者(かんじゃ)さんの対応(たいおう)をします。
(とう)(いん)はNICUもあるため、緊急(きんきゅう)調子(ちょうし)悪く(わるく)した赤ちゃん(あかちゃん)()(じゅく)()対応(たいおう)もします。
対外(たいがい)(てき)仕事(しごと)多く(おおく)学会(がっかい)準備(じゅんび)発表(はっぴょう)などもあります。(よる)遅く(おそく)終わる(おわる)ことは多い(おおい)です。
急患(きゅうかん)(ほう)重症(じゅうしょう)患者(かんじゃ)さんが来ら(きたら)れた場合(ばあい)はそこへつきっきりになります。
01.png Q6)お医者(いしゃ)(さま)からみて利用(りよう)(しゃ)保護(ほご)(しゃ))にどんな(こと)望み(のぞみ)ますか?((なに)でも想い(おもい)お願い(おねがい)します)
 


A)重い(おもい)患者(かんじゃ)さんがおられるのに、軽症(けいしょう)患者(かんじゃ)さんが多く(おおく)て、医者(いしゃ)疲弊(ひへい)してしまい本当に(ほんとうに)大事(だいじ)()(ちから)発揮(はっき)できないことがあってはいけないと思う(おもう)のです。
しかし、このような軽症(けいしょう)患者(かんじゃ)さんについて、(かく)家族(かぞく)(なか)にぽつんといるお母さん(おかあさん)言う(いう)のは、こくかもしれません。

だからこそ、コミュニティーであるとか、地域(ちいき)大切(たいせつ)!!です。


おじいちゃんおばあちゃんも最近(さいきん)経験(けいけん)少なく(すくなく)なってきています
(いま)のおじいちゃんおばあちゃん世代(せだい)はまだ若い(わかい)し、自分(じぶん)子育て(こそだて)忘れ(わすれ)ている)。
なので、かかりつけの小児科(しょうにか)先生(せんせい)や、サークル活動(かつどう)などのコミュニティーが、大事(だいじ)になります。
ママ同士(どうし)の、(なま)情報(じょうほう)交換(こうかん)教え(おしえ)あったり、(たて)のつながり・(よこ)のつながり。
同じ(おなじ)心配(しんぱい)(ごと)共有(きょうゆう)できれば、こういう問題(もんだい)減っ(へっ)てくると思い(おもい)ます。
医師(いし)(かい)小児(しょうに)夜間(やかん)救急(きゅうきゅう)センター)は、(よる)10()40(ふん)閉まる(しまる)ので、国立(こくりつ)病院(びょういん)待合(まちあい)で、待っ(まっ)ている(ひと)もいる(時間(じかん)になったら、入っ(はいっ)てくる)。
連れ(つれ)行っ(いっ)ていいか、悪い(わるい)か、わからない。という(ひと)たちが、どうやってスキルアップしていくか、そして、どうやって、みんなで伝え(つたえ)ていくか。

考え(かんがえ)ないといけません。
(ほん)・しおり・冊子(さっし)もありますが、なかなか経験(けいけん)してみないとわからないものです。


コンビニ受診(じゅしん)をなくす→社会(しゃかい)変え(かえ)ていく。


すべてをコンビニ受診(じゅしん)とは言い(いい)ません。

(わたし)()に6(ねん)いますが、良く(よく)なってきていますよ。
兵庫(ひょうご)(けん)丹波(たんば)()地域(ちいき)医者(いしゃ)がいなくなってしまい、
お母さん(おかあさん)たちが立ち上がっ(たちあがっ)コンビニ受診(じゅしん)はやめよう!
(こえ)をあげて、医者(いしゃ)戻っ(もどっ)てきたという事例(じれい)がありました。
()危機(きき)意識(いしき)()てきたのではないでしょうか?

01.png Q7)()にもっていたい常備薬(じょうびやく)はどんなものですか?粉薬(こぐすり)などを多め(おおめ)にもらっておいて常備(じょうび)しておいてもいい?
  A)それぞれ、みなさんが、かかりつけ()持つ(もつ)ことが大切(たいせつ)です。
いつでも気がね(きがね)なく、(にち)(ちゅう)しょっちゅういけるような、かかりつけ()をもち、しっかりコミュニケーションをとって、お(くすり)用意(ようい)しておくといいです。
解熱剤(げねつざい)をもらっておいて、緊急(きんきゅう)のときに使っ(つかっ)たり、下痢(げり)止め(とめ)もあると、安心(あんしん)ですね。
翌日(よくじつ)までもつように準備(じゅんび)しておくと(いち)(ばん)、とりあえずしのぐことができます。
もちろん、受診(じゅしん)するな!ということではありません。

(よる)(よる)で、()なくてはいけない(ひと)もいます。
()ないといけない(ひと)()ないといけないのです。
しかし、たとえば電話(でんわ)聞い(きい)てもらったら、電話(でんわ)ですむことが多い(おおい)のです。
01.png Q8)どうして輪番(りんばん)(せい)になったの?それによって仕事(しごと)減っ(へっ)た?
04.png


A)(いま)小児科(しょうにか)(かず)少ない(すくない)、そして子ども(こども)(かず)減っ(へっ)ています。
()は、3つの大きな(おおきな)病院(びょういん)がありますが、お母さん(おかあさん)たち(取材(しゅざい)していた(わたし)たち)が子ども(こども)のころは、しのぎを削っ(けずっ)病院(びょういん)開け(あけ)ていた時代(じだい)もありました。
それって、すごく効率(こうりつ)悪い(わるい)ですよね。
それが、1病院(びょういん)に、夜間(やかん)30(にん)ずつ来れ(くれ)ばともかく、10(にん)~5(にん)患者(かんじゃ)さんしか、こないこともあります。
夕方(ゆうがた)の6()から~翌朝(よくあさ)8()までが、当直(とうちょく)時間(じかん)としてずっと働い(はたらい)ていて、それから日直(にっちょく)にはいるのですから患者(かんじゃ)さんの人数(にんずう)はたいしたことはなくても、合間(あいま)合間(あいま)患者(かんじゃ)さんがきて、途中(とちゅう)点滴(てんてき)などもはいりますから医者(いしゃ)夜通し(よどおし)寝る(ねる)ことができません。


複数(ふくすう)病院(びょういん)同じ(おなじ)仕事(しごと)行っ(おこなっ)ていても効率(こうりつ)悪い(わるい)ため、一方(いっぽう)病院(びょういん)働い(はたらい)()休む(やすむ)。これが輪番(りんばん)(せい)です。


お産(おさん)での役割(やくわり)大きい(おおきい)です。


()もいくつかは、産科(さんか)がありましたが、(いま)診療(しんりょう)(しょ)は、(すう)(けん)のみです。
ほとんどが、()医療(いりょう)センターと中国(ちゅうごく)労災(ろうさい)病院(びょういん)の2つの病院(びょういん)での出産(しゅっさん)ということです。
年間(ねんかん)(やく)1800(にん)子ども(こども)生まれ(うまれ)ています。
ということは、1000(にん)近く(ちかく)子ども(こども)が、ひとつの病院(びょういん)産まれ(うまれ)ています。
(つき)に、80(にん)近く(ちかく)産まれ(うまれ)ているということです。


(とう)(いん)では、帝王切開(ていおうせっかい)には、小児科(しょうにか)がついていますから、場合(ばあい)によっては、複数(ふくすう)医師(いし)必要(ひつよう)になります。


そこへ、(じゅう)(せき)患者(かんじゃ)がくることもあります。
輪番(りんばん)(せい)になったために、救急(きゅうきゅう)(しゃ)がやってきます。
現状(げんじょう)輪番(りんばん)(せい)でいいこともあるが、大変(たいへん)なこともある。
医者(いしゃ)仕事(しごと)(りょう)としては、大きく(おおきく)はかわっていないですね。

取材(しゅざい)してみて

最初(さいしょ)緊張(きんちょう)気味(ぎみ)のくれパステルメンバーでしたが、
だんだん先生(せんせい)お話(おはなし)引き込ま(ひきこま)れていきもっといろいろ聞き(きき)たい!と予定(よてい)(がい)のことも質問(しつもん)しているうちに取材(しゅざい)予定(よてい)時間(じかん)をオーバーするほど充実(じゅうじつ)した時間(じかん)でした!


今回(こんかい)のインタビューで、コンビニ受診(じゅしん)言わ(いわ)れる悪質(あくしつ)受診(じゅしん)
単に(たんに)夜間(やかん)救急(きゅうきゅう)便利(べんり)だから、昼間(ひるま)(じん)多く(おおく)面倒(めんどう)だし~、医師(いし)(かい)病院(びょういん)行く(いく)のは遠く(とおく)(いや)だな~などなど)以外(いがい)お母さん(おかあさん)たちの知識(ちしき)未熟(みじゅく)だったり、心配(しんぱい)しすぎでの受診(じゅしん)もとても多い(おおい)ことが分かり(わかり)ました。


自分(じぶん)都合(つごう)だけの受診(じゅしん)(コンビニ受診(じゅしん))が、どれだけ()重症(じゅうしょう)患者(かんじゃ)(ほう)にとって危険(きけん)か、病院(びょういん)困っ(こまっ)ているかを知り(しり)(わたし)たち自身(じしん)がちょっとした病気(びょうき)怪我(けが)で、あわてないように、ちゃんと知識(ちしき)持つ(もつ)ことや、心構え(こころがまえ)をしておくことが必要(ひつよう)だと思い(おもい)ました!


(わたし)たちママ同士(どうし)(なま)(こえ)情報(じょうほう)交換(こうかん)や、お互い(おたがい)相談(そうだん)したり)が、とても大切(たいせつ)だということもわかりましたよ(^_-)-☆


みんなで、支え(ささえ)合える(あえる)地域(ちいき)になりたいですね♪
(てんこ)


この記事(きじ)は2012(ねん)2月(にがつ)作成(さくせい)しました
記事(きじ)作成(さくせい):てんこ
イラスト:マッキー
WEB作成(さくせい):さぼてん

この記事(きじ)は、パステルHP過去(かこ)記事(きじ)より引用(いんよう)しています。

カテゴリー